この記事の要点
オフィス物件の情報は、坪数とエリアで探し方が変わります。 よく取引される50坪前後までは、アットホームやレインズ以外に、管理会社や中規模の貸主が配信している空き情報の一覧資料から得ることが多く、そこに載らない物件は謄本や現地調査で探します。 100坪を超えると、継続的に大手デベロッパーなどと取引がなければ情報自体が回ってきにくくなります。 主要都市より地方の方が、現地確認が必要になりやすいことも押さえておきたい点です。
「紹介できそうなオフィス物件の情報がありません」という相談を受けることがあります。
人脈から案件そのものが来ても、紹介できる物件情報がなければ話が進みません。 案件獲得の話は オフィス仲介の案件はどこから来るか|人脈をフル活用する で書きましたが、この記事では物件情報そのものをどこから得るかを書きます。
私は2015年から不動産仲介に携わり、オフィス専門の仲介会社で事務所・店舗の物件情報を数多く扱ってきました。 現在は独立し、これから事業用物件を扱う方への伴走支援も行っています。 これまでの経歴は プロフィール にまとめています。
ここから紹介する内容は、100坪以下の物件を対象にしています。100坪を超えてくると、事情が変わります。
この記事で紹介すること
- オフィス物件の情報に「100坪」で壁がある理由
- 50坪前後の物件情報を、アットホーム・レインズ以外でどう得るか
- 一覧資料にも載っていない物件を探す2つの方法
- 都市と地方、店舗仲介で変わる「現地確認」の必要度
オフィス物件の情報には「100坪」で壁がある
これから紹介する探し方は、100坪以下の物件が対象です。
100坪を超えてくると、継続的に大手デベロッパーなどと取引がないと、なかなか情報を教えてもらえません。
大型物件は、公開される前に決まってしまうことも多く、日頃からの取引関係がなければ声が掛かる順番に入れないためです。
そのため、これから事業用物件を扱い始める方は、まず100坪以下の物件で経験を積みながら、少しずつ大きな物件を扱う会社との関係を作っていくことになります。
50坪前後の物件情報は、アットホーム・レインズだけでは足りない
よく取引される50坪前後の物件になると、アットホームやレインズだけでは十分な数の情報になりません。
ここで役に立つのが、管理会社や中規模の貸主が配信している、空き情報の一覧資料です。
こうした資料には、今すぐ埋まっていない物件だけでなく、これから空く予定の物件まで載っていることがあります。 ネットに出る前の情報に触れられる点が、この資料を持っておく価値です。
こうした一覧資料は、管理会社や貸主と関係を作っていく中で、少しずつ送ってもらえるようになります。最初から多くの資料を持っている人はいません。
一覧資料にも載っていない物件を探す2つの方法
アットホーム、レインズ、一覧資料のどれにも載っていない物件が、良い候補になることもあります。
この場合、私が使う方法は主に2つです。
1つ目は、建物の謄本を取り、所有者である貸主を調べて直接連絡を取る方法です。 空いていそうな物件を見つけたときに、この方法で貸主にたどり着けることがあります。
2つ目は、現地に行き、建物の掲示板などから管理会社を調べて情報を得る方法です。 エントランスや掲示板に管理会社の連絡先が貼られていることが多く、そこから空室の有無を確認できます。
どちらも手間はかかりますが、一覧に頼っているだけでは出会えない物件に届く方法です。
都市と地方、店舗仲介で変わる「現地確認」の必要度
物件情報の集めやすさは、エリアによってはっきり違います。
主要都市であれば、アットホームやレインズ、一覧資料である程度の物件情報が集まります。一方、地方はアットホームに登録されている物件自体が少なく、現地で探さないと紹介できる物件がほとんどないということもあります。
現地を歩いて空室を探す考え方は、開業直後の動き方として 不動産開業で賃貸仲介を選ぶ4つの理由 でも触れましたが、地方の事業用物件では特に欠かせない方法になります。
店舗の場合も同じ傾向があります。アットホームやレインズには店舗物件の情報が少なく、実際に現地を歩いて空いていそうな物件を探すことが多くなります。
エリアによっては、リアプロと呼ばれる物件情報サイトの方が、アットホームより情報が充実していることもあります。使う情報源は、扱うエリアに合わせて見直す必要があります。
物件情報がないと感じたら|まずは現地を歩き、必要なら問い合わせる
「紹介できそうな物件情報がなさそうですが、どうすれば開拓できますか」と聞かれたときの答えは、いつも同じです。現地周辺を歩いてみるしかありません。
ネットに情報を出している他の不動産会社に、空き状況を聞いてみるのも一つの方法です。ただし、聞き方によっては良い対応をしてもらえないこともあります。
私が伴走支援で対応するときは、電話のかけ方まで含めて、あらかじめ用意した流れに沿って問い合わせてもらうようにしています。
物件の開拓の仕方や、現地での情報の得方、問い合わせの電話対応まで、 対面での指導 も行っています。文章だけでは伝わりにくい部分は、一緒に現地を回りながら伝えることもできます。
オフィス物件の探し方についてよくある質問
紹介できそうな物件情報がなさそうです。どうすれば開拓できますか?
現地周辺を歩いてみるのが基本です。掲示板や募集看板から管理会社の連絡先を確認できることがあります。あわせて、管理会社や中規模の貸主が配信している空き情報の一覧資料を、少しずつもらえる関係を作っていくことも大切です。
ネットで物件情報を出している他の不動産会社に聞いてみてもいいですか?
一度聞いてみてもいいと思います。ただし、聞き方によっては良い対応をしてもらえないこともあります。電話のかけ方をあらかじめ決めておいてから問い合わせることをおすすめします。
100坪を超える物件も同じ方法で探せますか?
難しくなります。100坪を超えると、継続的に大手デベロッパーなどと取引がなければ、なかなか情報を教えてもらえません。まずは100坪以下の物件で経験を積みながら、関係を広げていく進め方になります。
地方でも同じように物件情報は集まりますか?
主要都市よりは集まりにくくなります。アットホームに登録されている物件自体が少なく、現地で探さないと紹介できる物件がほとんどない、ということもあります。エリアによってはリアプロなど別の情報サイトの方が充実している場合もあります。
店舗の物件情報も同じように探せますか?
店舗もオフィス以上にアットホームやレインズの情報が少なく、現地を歩いて空いていそうな物件を探すことが多くなります。基本的な考え方はオフィスと同じです。
オフィス物件の探し方は、坪数とエリアで変わる
50坪前後までは、アットホームやレインズ以外に、管理会社や中規模の貸主が配信する一覧資料から情報を得られます。そこにも載らない物件は、謄本を調べるか、現地で管理会社を確認するかのどちらかです。
100坪を超えると、継続的な取引関係がなければ情報が回ってきにくくなります。そして、主要都市より地方の方が、現地確認が必要になりやすいという違いもあります。
物件情報がないと感じたときほど、机の上ではなく、現地に足を運んでみてください。
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オフィス物件の探し方や開拓で迷っている方へ
「紹介できる物件情報が少ない」 「現地でどう調べればいいのか分からない」 という方は、現在の状況をお聞かせください。 現地を回りながらの対面指導も可能です。初回のご相談は無料です。

